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ケープギツネ

02 11, 2011 | Videos

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南アフリカでケープギツネ Vulpes chama,オオミミギツネ Otocyon megalotis,セグロジャッカル Canis mesomelasの種間関係を調査している研究者を取り上げた番組.





セグロジャッカルはケープギツネやオオミミギツネを日常的に殺すけれども食べないこと,ケープギツネはセグロジャッカルのなわばりの外だけを利用していること,3種の餌の内容はほとんど重複しないことがわかってきた,という内容です.
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この泥棒鳥?!ミーアキャットを騙すクロオウチュウの声真似

11 10, 2010 | Articles

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インコや九官からモズやカラスまで、他種のや人間の音声を真似るはたくさん知られています。
しかし自分以外の種の声を出せることが何の役に立つのかははっきりせず、結局は学習能力が対象を間違って発揮されてしまっただけでは?と言われていました。
しかしアフリカ南部に住むクロオウチュウにとって、他種の声真似は大事な商売道具のようです。

BBC Earth News - Bird-mimics steal meerkats' food

クロオウチュウは基本的に単独またはペアで行動しますが、餌である虫やトカゲを探すときにはしばしばミーアキャットやシロハラヤブチメドリの群れについていきます。
この方法なら群れが草むらから追い立てた獲物を捕まえたり、あるいは獲物を横取りすることができます。
横取りのおよそ半分は直接攻撃による強奪。しかしもう半分では捕食者がいないのに警戒声をあげ、ミーアキャットやチメドリが逃げたところで舞い降りて獲物をさらっていくという、人の目からはずる賢い手を使います。

Wikipedia - Fork-tailed Drongo
Dicrurus_adsimilis2.jpg

オオカミ少年の童話が教えるように、普通このような騙しのテクニックは使いすぎると信用されなくなります。
ところがクロオウチュウは騙しの7割のケースでオウカンゲリやテリムク、さらにミーアキャットといった自分以外の種の警戒声を使うのです。
自分が鳴いているとバレなければずっと騙し続けることができるわけで、なんとも賢い戦略です。
ただしクロオウチュウがミーアキャットがどう思っているかを理解しているわけではなく、この戦略はさまざまな音声に対する反応を試行錯誤の中で見つけ出した結果と考えられています。というのは、どうやら本当に捕食者を発見したときにもクロオウチュウは声真似の警戒声を使うようなのです。

ではミーアキャットやシロハラヤブチメドリは一方的に搾取されるがままなのでしょうか?
空を飛べないミーアキャットにはクロオウチュウを追い払おうとしても時間と体力の無駄でしょう。
また集団全体で捕まえる獲物の量と比べれば1羽のクロオウチュウに盗まれる分などたかが知れているとも考えられます。
それにもしかしたら悪いことばかりではないかも、という研究もあります。
南アフリカの別の場所では、クロオウチュウはコビトマングースの群れについて餌をとります。
実はクロオウチュウが攻撃的なのは獲物の強奪の時だけではなく、捕食者である猛禽に対しても積極的にモビング(擬攻)を仕掛けて撃退しようとします。

A Fork-tailed Drongo mobbing a Steppe Eagle(ソウゲンワシにモビングするクロオウチュウ)

このためクロオウチュウがいると、コビトマングースは見張りの時間を減らして餌探しに専念することができるのです。

こうして考えてみると、クロオウチュウは泥棒と協力者の間という微妙な立ち位置にいるのかもしれません。
異種どうしの共同採餌もそのうち取り上げたいなあと思っています。

参考文献
Flower, T. 2010. Fork-tailed drongos use deceptive mimicked alarm calls to steal food. Proceedings of the Royal Society B, in press.
Sharpe, L. L., Joustra, A. S. andCherry, M. I. 2010. The presence of an avian co-forager reduces vigilance in a cooperative mammal. Biology Letters 6, 475-477.




フォッサの共同ハンティング

05 26, 2010 | Articles

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タイトルにもつけたことなので、当ブログはフォッサのことをしつこく(?)フォローしていくつもりですが
また面白い話をみつけました。
なんと単独性のフォッサが共同で狩りをするというのです。
An unusual case of cooperative hunting in a solitary carnivore

フォッサは純肉食性でキツネザルやテンレックを主食としており、特に大型種を好むといいます。
主に一頭でいるところが観察されるため単独性とされていますが、
キリンディ森林保護区では過去16年の間に複数のフォッサが共同で狩りをするところが5回目撃されているそう。
いずれも頭数は2頭で、構成はオス同士またはオスとメス。獲物はディアデムシファカまたはベローシファカ。
こうした報告を裏付ける事例として、50m四方ほどの範囲で樹上を逃げ回るベローシファカを、3頭のオスのフォッサが樹上と地上から45分間にわたって追い回し、ついには仕留めるまでの様子が記述されています。
(↓これは共同ハンティングではありませんが、イメージとして)


共同狩猟は社会性の結果あるいは社会性を形成した要因と考えられているので、単独生活種にみられるのはきわめて異例です。
なぜフォッサに共同狩猟がみられるのか?
敏捷なシファカを追跡して仕留めるには複数の方が効率がいい、というのがひとつの可能性です。
1頭では大きすぎて殺せない獲物を複数で狩る、ということも他の肉食獣ではありますが
これはフォッサの体重が10キロ前後、シファカは3キロ前後ということを考えると可能性は薄い。
しかし、2000-500年前まで生息していたMegaladapisやPalaeopropithecusといった巨大なキツネザルを獲物にしていたときの習性が残存しているとも考えられるといいます。
あるいは、フォッサのオスは繁殖期にメスを囲い込むための連合を作り、その副産物として共同で狩りも行うというチータのオスに似た生活をしている可能性も。
この場合、報告のあるオスとメスのペアは母親と子どもだと考えられます。

食肉目にはアナグマなど、採餌は単独だけど群はつくるという種は知られていましたが
フォッサは社会性と狩りの関係の再考を促す存在かもしれません。

参考文献
Lührs, M.-L. and Dammhahn, M. 2009. An unusual case of cooperative hunting in a solitary carnivore. Journal of Ethology 28, 379-383.





マーゲイのタマリン狩りがちょっとスゴイかも

05 06, 2010 | Articles

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南米にマーゲイというヤマネコの一種がいます。
サイズは体重3-9キロと大きめのイエネコぐらい。大きな目と美しい毛皮、樹上生活に適応した長い尾を持っています。


今回紹介するのは、このかわいいマーゲイがフタイロタマリンというサルを狩るときに使うテクニックについての論文。
マイナーな雑誌に載った2ページの逸話的な観察報告ですが、もしかしたら大発見かもしれません。
なにしろタマリンの声をまねておびき寄せるというのです。

・・・ふーん、それで?と言われないためには少し解説が必要ですね。
普段人間はあまりにも当たり前にやっていることですが、音声学習、つまり聞いた声や音をまねる能力を持っている動物は、実は非常に限られています。
いままでに知られているのはスズメ目、オウム目、ハチドリ目の鳥と、哺乳類ではクジラ・イルカ、そしてヒトだけ。
ヒトにいちばん近いチンパンジーやボノボですら、聞いた声を「オウム返し」することはできません。
このことがわかるまで、比較認知科学の研究ではヒトの言語を類人猿にそのまま教えようと、多くの時間が浪費されましたが、現在では手話やタッチパネルを使った表象操作の研究に変わりました。
もうわかりました?音声学習は、ヒトが言語を獲得するのに重要な前適応だと考えられているんです。
そこに別の理由で進化した意味体系と文法が加わって言語となった、というのが言語進化のひとつのシナリオです。
そんな音声模倣を、食肉目ネコ科のマーゲイが、野生でやっている?!
ちょっとスゴさが伝わりました?

では、その観察の部分を読んでみましょう。

9:13 地上15mのイチジクの木の上で、8頭のフタイロタマリンが実を食べている。イチジクにはつるが絡まり周りの木とつながっている。
9:18 マーゲイがタマリンのこどもの声に似た声を発し、見張りのタマリンの注意を引く。見張りの成獣オスは木を上下に移動し、絡まったつるの陰から聞こえた声の正体をさぐる。警戒姿勢をとり、きまった声で群のほかの個体にあやしい声がしたことを知らせる。
9:22 つるの向こうでマーゲイが動いた。まだタマリンのまねをした声を出し続けている。
9:29 3頭のタマリンがイチジクを食べている。見張りはまだ警戒している。
9:40 見張りが繰り返し攻撃的な声で鳴くのを聞き、4頭のタマリンが木を上下に動き回る。その瞬間、マーゲイが頭を下に木を降りてきて、つるに飛び移ると、15m先のタマリンがえさを食べていた場所に向かった。見張りは高い叫び声をあげ、タマリンの群は即座に逃げた。



これだけ?はい、これだけです。
マーゲイの声がどれくらいタマリンのこどもの声に似ていたのか、マーゲイの普段の声とどれくらい違うのかがわからないとなんとも言えない、という感じもしますね。
興味深いことに、ネコ科動物が獲物の声をまねておびき寄せるという話はアマゾンに住む人々のなかでは広く知られていて、ピューマやジャガー、オセロットも同じようにアグーチ(大型のネズミの仲間)やシギダチョウを呼ぶとされているのだそうです。
鳴き真似でよく知られるモズも、獲物をおびき寄せているという説がありますが、これも検証した論文は知る限りひとつしかなく、真偽のほどは定かではありません。
ネコ好きとしてはネコ科の賢さを主張する根拠にしたいところですが、、、もうちょっと待った方がいいかもしれませんね。
ちなみにフタイロタマリンはこんなサル。


なお、この記事はTwitterで@isseccanadaさんの紹介で知りました。感謝!

参考文献
de Oliveira Calleia, F., Rohe, F. and Gordo, M. 2009. Hunting Strategy of the Margay (Leopardus wiedii) to Attract the Wild Pied Tamarin (Saguinus bicolor). Neotropical Primates 16, 32-34.

フォッサが日本にやってきた!(2)発達と繁殖

03 26, 2010 | Articles

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上野で公開されたフォッサはオス1頭。メスも一緒に来日したものの、いまはケガの治療中だそうです。
はやく回復してペアで見られるといいですね。そしていずれはこんなかわいい仔フォッサも...


実はフォッサの発達と繁殖には他の哺乳類に例のない変わった特徴があります。

まず強烈なのが、思春期のメスがオス化すること。
具体的には陰核が大きく成長し、オスのペニスと同様にトゲや中の骨まで発達するというのです。
加えてオスに特有の分泌液による腹側の被毛の変色もみられるそうです。
同じようにメスの外性器がオス化する例はブチハイエナがよく知られているほか、モグラや一部の霊長類にもみられますが、フォッサが変わっているのはおとなのメスにはオス化がみられないこと。
フォッサの性成熟は飼育下で3-4歳ですが、オス化の傾向は2-3歳のメスに顕著だそうです。
男性ホルモン濃度が思春期のメスで高いということはなく、オス化の生化学的機序はよくわかっていません。
若いメスはオス化することによって、オスに無理矢理交尾させられるリスクをなくし、まわりのおとなメスとのなわばり争いも避けられるのではないか(フォッサはメスのなわばり意識が強く、オスはそうでもない)と言われています。

さらにフォッサは配偶システムも変わっています。
ふつう単独性の哺乳類のオスの繁殖戦略は、メスがなわばりを持つ場合(または生息密度が高い場合)はメスの発情期間中そのなわばりに留まるタイプ、メスが決まったなわばりを持たない場合(または生息密度が低い場合)はメスを求め広範囲を動き回るタイプに大別されます。しかしフォッサはそのどちらにも当てはまらないのです。

メスのフォッサの発情は年に数日で、この期間にメスは毎年決まった木を訪れ、そこに複数のオスがやってきて入れ替わりメスと交尾します。
フォッサはメスが決まったなわばりを持ち、生息密度は低いので前述の「滞在型」と「うろつき型」どちらもありうるのですが、この形式はどちらにもあてはまりません。オスによるメス防衛行動は短時間しかみられないので滞在型ではないし、メスの居場所が容易に予想できることからうろつき型でもない。
さらにはレックとも違っています。レックは鳥類によくみられる配偶システムで、オスが交尾の場所となる小さななわばりを守り求愛ディスプレイをしますが、フォッサでは場所を守っているのはメス。実際、この木は複数のメスが利用し、時期がかぶってしまうと激しく争って他のメスを追い出すのだそうです。
もちろんこんな独特の配偶システムを獲得したのにも特殊な進化的条件があったはず。
かっこよくてかわいくてミステリアスなフォッサの話でした。

参考文献
Hawkins, C. E., Dallas., J. F., Fowler, P. A., Woodroffe, R. and Racey, P. A. 2002. Transient Masculinization in the Fossa, Cryptopracta ferox (Carnivora, Viverridae). Biology of Reproduction 66, 610-615
Hawkins, C. E. and Racey, P. A. 2009. A Novel Mating System in a Solitary Carnivore: the Fossa. Journal of Zoology 277, 196-204




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