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02 22, 2011 | 未分類

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きょうは2.22のネコの日ということで,大型ネコ科動物の保全のためのクリック募金を紹介します.

Save Big Cat Habitat

募金の対象はWildlife Conservation Society.多くの研究者が所属する野生動物保全の分野では最大のNGOのひとつで,世界60カ国以上のフィールドを拠点に活動しており,またブロンクス動物園などニューヨークの動物園の運営団体でもあります.

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チーターがインドに帰ってくる!

12 08, 2010 | Articles

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以前アジアライオンの記事で、過密になったギル国立公園から他の保護区に一部個体を移出する計画があることを紹介しました。その候補地のクノ野生動物保護区に、ライオンではなくチーター再導入される見通しになったようです。

Kuno Palpur to get cheetah, not lions

実はこの話は7月にすでに報道されていたもので、記事にしようと思いつつ時間が経ってしまいました。

India approves plans to reintroduce cheetah

比べて読むと7月の報道はインド環境省が計画を出したというもの、今回はそれが候補地のあるマディヤプラデシュ州の了承を得たというもののようです。

チーターもまた「え、アジアにもいるの?」という動物かもしれませんが、本来の分布域は中央部を除くアフリカ全土と西アジアからインドにかけて。ライオンとよく似ています。古代エジプトやムガル帝国ではチーターを飼いならし、猟犬のように狩りに使っていました。
Cheetah_range.gif
Wikipedia - Cheetah

しかし20世紀に入り、アジアのチーターは狩猟によるガゼルなどの草食獣の激減、直接の駆除や狩猟によってほとんどの国々で絶滅。イランの一部に100頭足らずの個体群を残すのみになってしまいました(※パキスタン、アフガニスタンにも少数生存している可能性あり)。インドでは最後に殺されたのが1947年、目撃例も1967年に途絶え、インドで最初に、そしていまのところ唯一、人間活動によって絶滅した哺乳類となりました。

このような経緯から、2000年ごろからインドにチーター再導入しようという動きが始まっていました。
最初はイランからチーターを譲り受け、クローン個体を作って導入する予定だったようです。クローン個体の寿命の短さ、「絶滅の渦」に巻き込まれないだけの最小個体数を確保することの困難さを考えると無謀といわざるを得ませんが... 想像するにバイオテクノロジーの技術をアピールする意図もあったのでしょう。しかしこれはイランが個体の譲渡を拒否しあえなく頓挫。

今回の計画ではチーターの全野生個体数の1/4(約3000頭)を有するナミビアや南アフリカからの導入が予定されています。
一般に、同じ種であっても遠く離れた地域の個体を導入することには遺伝子攪乱という問題があります。
しかしチーターの場合、免疫に関わる遺伝子領域の多様性が低いために血縁のない個体どうしでも皮膚移植が可能であったり、精子の奇形が他のネコ科動物と比較して非常に高かったりと、もともと遺伝的多様性が非常に低い種であることがわかっていました。チーターにボトルネック効果(過去に個体数が激減したことにより遺伝的多様性が低く保たれること)が働いたのは最終氷河期の終わり(約1万年前)であり、アフリカ東部と南部の個体群が分化し始めたのはわずか5000年前のことと推定されています。
これらの研究にはイランのチーターは含まれていないため、問題が全くないとはいえないでしょう。
しかし2桁しかいないイランのチーターは域内保全を優先すべきであり、移出するのは現実的に不可能である以上、妥当な選択ではないかと思います。
IMG_2372.jpg
チーター@多摩動物公園

では本来再導入するはずだったアジアライオンはどうなるのでしょうか。
ライオンは捕食者として子どもに対する最大の脅威であり、かつ大人からも獲物を奪う捕食寄生者として、明らかにチーターの生存には負の影響を与えています。
実際、チーターは白昼に狩りをすることで薄明性の他の捕食者を避けているといわれており、また現在ナミビアでチーターが増加しているのもライオンやハイエナが駆除された放牧地を利用しているためと考えられています。
以前の記事の通りライオンを渡したくないグジャラート州は、チーター再導入をライオンを諦めたとみなして好意的コメントを寄せているようです。
候補地のアセスメントを行ったNGOとしては、ライオンを諦めたわけではなく、ライオン・トラ・ヒョウ・チーターが共存する本来の生態系の復元へのステップと考えているとのことですが、チーターの定着と安定した増加がみられるまで、最低10年くらいは保留になるのではないかなと個人的には思います。
IMG_2699-1.jpg
アジアライオン@上野動物園

ところでクノ野生動物保護区でチーターの主な獲物になると期待されているのはブラックバック。螺旋状の角が美しい種です。
チーター再導入には当然サファリの観光収入も期待されているでしょうから、ブラックバックを時速100kmで追いつめるチーターの姿を見に行ける日も遠くないかもしれません。
ただ、この計画は多くの懸念を無視してトップダウンで進められているようで、研究者や自然保護団体からの反対意見も多いのが実情。そうした反対意見も別の機会に紹介したいと思います。
Black_Buck.jpg
Wikipedia - Blackbuck

参考文献・サイト
Caro,T. 1994. Cheetahs of the Serengeti Plains. University of Chicago Press.
Macdonald, D. and Loveridge, A. (eds). 2010. Biology and Conservation of Wild Felids. Oxford University Press.
Wildlife Trust of India




Not-so-easy Island Life (2)

10 03, 2010 | Articles

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シマハイイロギツネの個体群のうち、北のサンタクルス・サンミゲル・サンタローザのものがイヌワシの捕食により大打撃を受けたことは前の記事で書きました。
一方、時を同じくして南の島々でも別の原因による減少が起こっていました。

サンタカタリーナ島では98年にジステンパーが流行し、島の東側(面積の87%)の個体群は1/20にまで激減。
幸いにも市街地をはさんで島の西側の個体群には感染が広まらなかったものの、100頭あまりを残すのみになってしまいました。

サンクレメンテ島での減少速度は年4%というずっと低い数字であったものの、ここでも2000年の個体数は88年の半分に。
アメリカオオモズの地域個体群の減少要因としてキツネによる捕食が疑われ、殺処分を含む捕獲が行われたのがその原因と考えられています。
モズの育雛期だけキツネを飼育施設に隔離するという穏健な手法もとられていたものの、キツネも同時期に子育てをするため、結局は繁殖制限と同じ効果をもたらしたのでした。

こうして唯一サンニコラス島のシマハイイロギツネだけが減少を免れていたのが2000年前後の状況でした。

このままではほとんどの島での絶滅は避けられない、ということで野生生物局を中心とした保全活動が始まります。
サンクレメンテ島でのキツネの駆除は2003年に廃止。
サンタカタリーナ島では飼育下繁殖後、ワクチン接種を経て野生復帰が行われました。
北の3島の状況はずっと複雑でした。
必要なのは、イヌワシとそれを惹きつけるブタの両方を一掃すること。
しかしイヌワシはそれ自体がハクトウワシ・イヌワシ保護法という法律で守られています。
家畜被害のあった場合には殺処分も認められているものの、他の野生動物種の保護にまでそれが適用された例はなく、世論を考えても殺処分することは不可能でした。
では先にブタを根絶したらどうなるか?
個体群動態のシミュレーションの結果は、ブタが減るにつれイヌワシの獲物に占めるキツネの割合が増えキツネは絶滅する、というもの。
つまり手間と費用がかかろうともイヌワシを生け捕りにし移住させる他に方法はありませんでした。

1999年から2006年の間に44羽のイヌワシが罠やヘリコプターからのネットガンを用いて捕獲され、別の場所に移されました。
全ペアの移住の目処が立ったところでブタの駆除が開始され、サンタクルス島では1年余りという早さで5000頭を超えるブタが駆除されました。
また、かつてイヌワシの代わりに島にキツネと共存していたハクトウワシの再導入も2002年に行われ、定着に成功しています。
この間それぞれの島にはキツネの飼育施設が建設され、野生復帰をめざした飼育下繁殖が行われました。
そもそも順応性が高く人を恐れないこのキツネのこと、飼育下繁殖はめざましい成果をあげ、2007年にはいくつかの島で十分な個体数の増加があったとして早々に廃止されるほどでした。



まだ過去の個体数まで完全に回復したわけではないものの、こちらの2008年現在の報告などを見る限り、シマハイイロギツネが絶滅危惧種保全の劇的な成功例のひとつといって良さそうです。
それだけでなく、現在は(サンタカタリーナを除き)無人島である島々のたった一種の動物の保全の問題でありながら、自然に起こったかに見える減少に隠れた人為的原因、複数の絶滅危惧種の保全策の対立、複数の外来種を駆除する際の思わぬ落とし穴といった複雑な様相を呈し、生態系を管理することの難しさを教えてくれています。



参考文献・ウェブサイト
MacDonald, D. W. and Sillero-Zibiri, C. (eds.) 2010. Biology and Conservation of Wild Canids. Oxford University Press. London, UK.
Collins, P. W., Latta, B. C. and Roemer, G. 2009. Does the Order of Invasive Species Removal Matter? The Case of the Eagle and the Pig. PLoS One 4(9), 1-6.
Courchamp, F., Woodroffe, R. and Roemer, G. 2003. Removing Protected Populations to Save Endangered Species. Science 302, 1532.
Channel Islands National Park
Trouble in Paradise: California's Island Fox (Smithsonian Zoogoer)
Friends of the Island Fox










Not-so-easy Island Life (1)

09 30, 2010 | Articles

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カリフォルニアのサンタバーバラ~ロサンゼルス沖に8つの島からなるチャネル諸島があります。
8つの島のうち5島は国立公園に指定され、様々な固有の動植物の生息地、またカリフォルニアアシカやキタゾウアザラシなどの海獣、エトピリカやカッショクペリカンなどの海の繁殖地になっています。
気候が温暖でサーフィン、ダイビング、ホエールウォッチングなどを楽しめるリゾート地でもあり、住民は公園外のサンタカタリーナ島に4000人弱のみですが、年間およそ100万人の観光客が訪れています。

今回の主役は、そんなチャネル諸島の6島に住むシマハイイロギツネ。
北米本土のハイイロギツネに近縁ながらより小型で、体重は2kg前後。
灰色と赤褐色の鮮やかな毛色、アカギツネに比べて短い鼻先と四肢、黒い虹彩がかわいらしい印象を与える種です。
Urocyon_littoralis_full_figure.jpg
Island Fox - Wikipedia

超希少種:シマハイイロギツネ - ナショナルジオグラフィック

1990年代前半にはこのキツネが6島あわせて6400頭も生息していました。
一番大きなサンタクルス島の推定生息数は1300頭で、それより少し広い西表島に生息するイリオモテヤマネコは100頭未満ですから、かなりの生息密度です。

しかし90年代の半ばからキツネの数が急速に減少しはじめます。
北部の3島では、99年の時点でサンミゲル島・サンタローザ島にいた450頭と1500頭が野生絶滅。
サンタクルス島にいた1300頭は1/10の133頭にまで減少しました。
最初に疑われた原因は伝染病、特にイヌジステンパーでしたが、真相は全く違うものでした。
元々チャネル諸島に生息していなかったイヌワシが繁殖を始め、その捕食によってキツネが激減していたのです。
しかもイヌワシの定着には人為的影響が深くかかわっていました。

陸生哺乳類を主食とするイヌワシにとって、シマハイイロギツネとマダラスカンク以外に獲物がいないチャネル諸島は本来ならば繁殖地となりません。
定着が可能になったのは、かつて畜産家が放棄し、70年以上にわたって野生化していたブタのせいでした。
ブタは繁殖力が強く、ある程度の大きさになればイヌワシに襲われることはないため、捕食によって数を減らすことなく、結果的にイヌワシの定着を助けました。
加えてチャネル諸島にはもともとハクトウワシが生息しており、イヌワシの侵入を妨げていました。
主として魚食性のハクトウワシは、キツネを襲うこともあったものの、長きにわたり共存してきました。
しかし50年代、DDTの過剰使用の影響を受けたハクトウワシはチャネル諸島から姿を消します。
獲物が豊富になり、競争相手がいなくなったチャネル諸島はイヌワシにとっては楽園でした。
かくしてブタに比べ繁殖力が弱く、体が小さいためおとなも捕食されるシマハイイロギツネは、決してイヌワシの主食ではなかったにもかかわらず激減してしまったのです(続く)

参考文献・ウェブサイト
MacDonald, D. W. and Sillero-Zibiri, C. (eds.) 2010. Biology and Conservation of Wild Canids. Oxford University Press. London, UK.
Collins, P. W., Latta, B. C. and Roemer, G. 2009. Does the Order of Invasive Species Removal Matter? The Case of the Eagle and the Pig. PLos One 4(9), 1-6.
Channel Islands National Park
Trouble in Paradise: California's Island Fox (Smithsonian Zoogoer)




The Fading Call of the Wild

09 15, 2010 | Articles

0 Comments
絶滅が危惧されるイヌ科ネコ科動物の最新の状況をまとめたリーフレットが公開されています。
asset_upload_file767_63226_convert_20100915021721.jpeg
The Fading Call of the Wild (pdf)
表紙のウンピョウを見ての通り、使われている写真が非常にきれいで、紙媒体で欲しくなります。
すべての種がカバーされているわけではありませんが、IUCNレッドリストのランク順に以下の15種が解説されています。
ちなみに序文はグレン・クローズ。101のクルエラのイメージが強いですが、実はケモノ好きなんですね。

CR: 絶滅寸前
ダーウィンギツネ Pseudalopex fulvipes
イベリアオオヤマネコ Lynx pardinus

EN: 絶滅危惧
エチオピアオオカミ Canis simensis
ユキヒョウ Uncia(Panthera) uncia
ベイキャット Pardofelis badia
リカオン Lycaon pictus
ドール Cuon alpinus

VU: 危急
ライオン Panthera leo
チーター Acinonyx jubatus
ウンピョウ Neofelis nebulosa / Neofelis diardi
ヤブイヌ Speothos venaticus

NT: 準絶滅危惧
ジャガー Panthera onca
タテガミオオカミ Chrysocyon brachyrus
ヒョウ Panthera pardus

LC: 軽度懸念
ハイイロオオカミ Canis lupus







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